「星空」
いつもの仕事の帰り道、 うつむいて歩いている自分にふと気が付いた。 そんな自分が嫌になったから、 ちょっとだけ空を見上げながら歩いてみた。 いつもは気付かない星空が、 冷たい空気に包まれて尚一層輝いて見える。 「あんなに星空が好きだったのに。」 仕事というありきたりな日常が、 僕の大切なものを奪っていたことに気付く。 仕事に追われ、気が付いてみれば いつの間にか自分を見失っていた。 自分の大切なものさえも犠牲にしていた。 もっと胸を張って。 もっと自信を持って。 星空はずっと僕を見守っていてくれた。 僕は星空を見上げて立ち止まっていた。 |
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