「対話」
僕は青く広がる草原の上に立っていた。 周りには草と木と空しか見えない。 そんな自然に囲まれた時、ふと静寂に包まれた。 何の気配も感じない不思議な感覚だった。 そんなとき、ふと耳を澄ますと頭の中に何かが入ってきた。 空気の澄み渡る空の下、 小さな声で語りかけてきた。 風は「僕」を話してくれた。 木々は「歴史」を語りかけてきた。 そして空は「すべて」を語ってくれた。 日常では気付くことすらない彼らの声。 偉大な自然の声は僕の体の隅々まで染み渡り、 僕の体は自然と調和していた。 何も感じない、何も感じたくない、 こんな穏やかな幸せは味わったことが無かった。 |
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